現在のトナー市場を分析
プリンターに使用するトナーに関しては、何かと物議を醸していることはご存知だろう。純正品か、輸入順製品か、それともリサイクルトナーか、といった具合に選択肢が多い。そうした流れは確実に業界バランスに大きな影響をもたらし、同時に新しい模索を企業にも提示するところまで来ている。ここではそんなプリンターのトナー・インク事情を考察していきます。

トナーの需要と供給を考える

最近のトナー需要といえば

パソコンを扱うのが当たり前になった時代で共に活躍の兆しを見せているのが、プリンターだ。そもそも、プリンターがなければパソコン上で作成した書類を印刷することも出来ない、一枚一枚手書きでコピーするなどといった、そんな手間隙を掛けていたら労働する意味すら失われてしまいます。デスクに座ってデータ上の内容を紙に描くなどシュールすぎる光景ですが、かつては用紙一枚に設計図を描くことなど当然のように行っていましたが、今ではあらゆる仕事で『パソコン+プリンター=業務結果』といった方程式が成立しているほとだ。

パソコンを使用する仕事をしていれば基本、空き時間に関係なく24時間の内どれくらいの割合で使用しているだろうかと考えてみる。多い人は10時間以上はパソコンを操作しているかもしれませんが、中には数時間という人もいるでしょう。また作成したデータをプリントするケースも、事務職などをしていれば必要な書類は印刷しなければなりません。原稿などの執筆業務となると、オンライン上の投稿で完結し、データをそのまま紙媒体に印刷する必要もなくなってきています。

色々とパソコンの使い方も示唆されていますが、やはりプリンターの存在は垣根無しに必要になりがちだ。企業は特に日々使用する頻度が多いところもあるでしょう、枚数が多ければ多いほど紙も消費すれば同時進行でプリンターのインクも消費していきます。毎年プリンターのインク、トナーといった方が良いかもしれませんが使用量に関して節約できるタイプが増えてきています。ですがやはり買い換える頻度が多ければ多いほどコスト的な面で負担が伴ってしまうのがデメリットだ。

そうした不安定さを解消するために開発・誕生したのが『リサイクルトナー』と呼ばれるものだ。これの誕生によって需要は高まって、メーカーが発売している純正品よりも良い、そういう声も少なからず増えている。それは実際の数字としても出ているので、大変興味深いと言える内容なので少しばかりそうした事情を考察していってみよう。

リサイクルトナーの市場

トナーカートリッジの市場において、リサイクルトナーがどれくらい増えているのかと調べてみると、まず注目したいのは『モノクロ』・『カラー』・『トータル』という3つの部分からなる統計でしょう。トナーと言ってもモノクロ対応のもの、またカラー対応のものと様々な製品が存在しているため、どれを購入するかはその時々によって異なるからだ。市場動向を見てみると、やはり段々とその規模を増していっている事実が確認できる数字がはっきりと見えてきます。

種別 2008年 2010年 2012年 2014年
モノクロ 純正品 6,594 6,232 5,999 5,861
汎用品 1,705 1,364 1,124 1,084
リサイクル 4,107 3,738 4,106 4,119
合計 12,406 11,334 11,229 11,064
リサイクル率 33,1% 33% 36,6% 37.2%
カラー 純正品 7,985 8,622 8,853 9,065
汎用品 346 406 445 498
リサイクル品 1,143 1,348 1,684 1,815
合計 9,474 10,376 10,982 11,378
リサイクル率 12.1% 13% 15.3% 16%

上記の表の中には、プリンター以外のカートリッジも含まれているものの、現在のところトナーを使用する物を対象とした調査結果となっています。電話やFAX対応のものから、モノクロ専用などの細かい機器の種類はあるものの、かなり具体的な数字と言えるでしょう。

ここで紹介している『汎用品』についてですが、国内で生産された純正品ではなく海外支部で生産された商品や互換性のある商品なども含まれています。

表から見て取れる数字と状況、そして動向を見るとはっきりと分かるのはリサイクルトナーを『どのように使用しているのか』という点が浮かんでくるのが分かるはずだ。

カラーよりもモノクロが圧倒的に多い

トナーにもカラーとモノクロ、その両方が存在しています。現在発売されている主力プリンターのほとんどがカラー対応となっているので、需要的に見ればこちらの方がプリンターの割合でも多いはずだ。一部モノクロ対応の物もありますが、オフィスなどで使用する場合には基本カラープリンター対応も兼ねている事が多い。所によってはカラー印刷は出来るだけするなと忠告しているところもあるでしょうが、業務用プリンターとなるとモノクロオンリーという設定はかなり矮小のはずだ。

そうした事情も鑑みるとはっきりと言えるのは、カラーよりもモノクロの方が断然需要が高いという点です。全体的な販売数ではモノクロの方が多いのもありますが、それでも全体の販売数に対しておよそ3割の人がモノクロのトナーを純正品ではなく、リサイクルトナー購入を選んでいるのだ。一方でカラートナーでも購入されてはいますが、全体の大体1割程度となっているので需要が高いとは言いがたい。カラーに関しては圧倒的に純正品を購入するのが当たり前、そう捉えて問題無いでしょう。

販売数について

ただ需要が増えている点についても見逃せません。リサイクルトナーが誕生したのが大体10年前くらいになります。その頃の状況と考えると市場規模も大分変わったのは数字から見て取れます、同時に2008年と2014年の両年を比べてみてもリサイクルトナーの販売本数は増加の傾向にあります。モノクロは微々たるものですが、カラーについては約700本ほど増えている。

多いか少ないかは人によって捉え方は異なるかもしれませんが、少しずつではありますがリサイクルトナーの使用が当たり前と言える状況になりつつあるのかもしれません。素晴らしいと捉える人もいれば、それって本当に褒められるべき状況なのかと疑問に思う人もいるでしょう。その点についてはある程度認識する必要はあるでしょう。

増えている理由を考える

しかしだ、どうしてリサイクルトナーがここまで浮上しているのかと、その理由を考えてみる。筆者としても何度かリサイクルトナーについて調べたことはあったものの、個人的にはそこまで賞賛されるべきものではないという結論に至った。もちろん良いところは素直に良いと思えたが、総合的に考えるとやはり純正品の使用が一番安心できるのが本音です。

リサイクルトナーとは文字通り、リユースしたトナーを使用することになる。良いところがあれば当然悪いところもある、当たり前なことですが意外と見ていない人が多いのも事実。人気がある、だから自分もリサイクルトナーにする、ではなくて、きちんと順番を意識する必要があるのだ。それらの段階を踏んで、自分で納得できたならリサイクルトナーにすれば後腐れもなく使用できると言うものです。